“うまくいかない日”こそ、育児の醍醐味かもしれない

育児

朝からつまずく日、ありませんか?

「なんか今日は朝から全部うまくいかない…」って日、育児してるとめちゃくちゃありますよね。

目覚ましが鳴ったのに、気づいたら止めてて寝坊。朝ごはんを急いで作っても、子どもは全然食べてくれなくて、牛乳をひっくり返されて床がびしょびしょ。出かける時間になっても着替えは終わってないし、オムツ替えしようと思ったら全力で逃げられて、汗だくになりながら捕まえる。やっとの思いで家を出たと思ったら、保育園の荷物が一つ足りない。

そんな日は、息をつく暇もないまま、イライラがどんどん積み重なっていくんです。

「なんで今日こんなにうまくいかないの?」

「私、育児向いてないのかな…?」

って、自己嫌悪にまでなってしまうこともあります。

育児に「完璧な日」なんてない

最初の頃は、私も「ちゃんとやらなきゃ」「今日はスムーズに進めたい」って思ってました。でも、子どもって思い通りにならないんですよね。

昨日できたことが今日はできなかったり、機嫌が悪くて突然泣き出したり、理由もなく抱っこをせがんできたり。大人の予定通りに進まないのが、当たり前。

それでも私は、「今日こそちゃんとやるぞ」って力んでた時期がありました。でも、そんな気合いを入れた日に限って、想像以上にうまくいかないことが多かったんです。

そしてある日、ふと思ったんです。

「そもそも、“ちゃんとできる日”って何だっけ?」

子どもが泣かなくて、言うこと聞いてくれて、時間通りに動いてくれて、私のイライラもゼロで、何もかもがスムーズにいく日?そんな日、今まで一度でもあったっけ?

心が折れそうになった日のこと

ある日、子どもが全然お昼寝しなくて、私は休憩する時間がゼロ。洗濯も終わってなくて、部屋はぐちゃぐちゃで、夕方になってもごはんの準備が進んでない。

その日はもう、何をする気にもなれなくて、ソファでぼーっと座ってました。そんな私のところに子どもが来て、ニコッと笑って、

「ママ、だいすき」

って、ぎゅーってしてきたんです。

もう、泣きました。泣かずにはいられませんでした。

あんなにイライラしてて、心も体も疲れてて、「私もうダメかも…」って思ってたのに、子どもは私のことをちゃんと見てて、ただ純粋に「大好き」って伝えてくれたんです。

うまくいかない日が教えてくれること

そのとき気づいたんです。うまくいかない日って、イライラして終わるだけじゃなくて、「ああ、育児ってこういうことなんだな」って思わせてくれる、学びのきっかけでもあるんだって。

思い通りにならない中で、どこまで自分の心を保てるか。子どもとどう向き合うか。完璧じゃない自分を、どう受け入れるか。

そして、そんな中でも「ママが好き」って言ってくれる子どもの存在に、どれだけ救われているか。

全部がスムーズにいく日より、むしろうまくいかない日こそ、「親としての器」が試されてる気がしました。

「自分の思い通りにしたい」気持ちと戦う毎日

育児でうまくいかない日って、たいてい自分の中に「こうしたい」「こうであってほしい」っていう思いがあるときなんですよね。

たとえば…

  • 朝は8時までに家を出たい
  • お昼ごはんはこれを食べてほしい
  • お昼寝はこの時間にしてほしい
  • 公園からは◯時に帰りたい
  • 寝かしつけは◯分以内に終わらせたい

こういう“理想のスケジュール”を自分の中で組んでしまって、それ通りにいかないと「はぁ、またズレた…」ってどんどん気持ちが乱れていくんです。

でもそもそも、赤ちゃんや子どもって、時計も空気も読まない存在です。

機嫌や欲求のままに生きてるんだから、こっちの思い通りにならなくて当たり前。

それがわかってても、つい「どうして今寝ないの?」とか「なんで今泣くの?」って思ってしまって。

この“思い通りにしたい自分”と向き合う時間が、育児には本当に多いなと思います。

思い通りにならなかった日の夜

以前、家族でお出かけしようと思って、朝から張り切って準備してた日がありました。

でもその日に限って、子どもが朝からグズグズ。着替えも全然してくれないし、靴を履くのも拒否。車に乗ったあともずっと泣いてて、出発する前にもう私のHPゼロ。

目的地に着いた頃には、子どもが寝ちゃってて、着いた意味もよくわからないまま帰ることに…。

その日の夜、疲れきって家に戻って、正直「なんだったのこの1日…」って思いました。

でも、お風呂上がりに子どもが私の膝の上に乗って、「ママとおでかけ、たのしかったね〜」って言ったんです。

「え?楽しそうにしてなかったけど?」って一瞬ツッコみたくなったけど、

子どもなりに“特別な日”として記憶してくれたんだと思ったら、それだけで救われました。

うまくいかなかったのは私の視点であって、子どもにとってはちゃんと“いい一日”だったかもしれない。

そう思ったら、無駄な日なんて一つもないんだなって。

感情的になったときの、私のリセット方法

うまくいかない日って、自分の感情の波も大きいです。

特に、睡眠不足だったり、PMSだったり、体調がすぐれない日なんかはもうダメですね。

ちょっとしたことでイライラするし、イライラしたあとに自己嫌悪のループに入って、ますます疲れちゃう。

そんなとき、私がやってるのは「ひと呼吸おくこと」。

無理やり深呼吸とかじゃなくて、スマホを持って別室に逃げたり、トイレにこもって一言だけ「はーもうムリ!」って声に出すだけでも違います。

感情を飲み込むんじゃなくて、ちゃんと外に出してあげる。誰にも迷惑かけない形で。

それだけで、ちょっとリセットされるんです。

そして、あとから自分にこう言い聞かせます。

「今日うまくいかないのは、私がダメなんじゃなくて、たまたまそういう日。」

これ、地味だけどすごく大事でした。

“いいお母さん”にならなきゃの呪い

育児をしていると、「ちゃんとしなきゃ」「いいママでいなきゃ」っていうプレッシャー、どこからともなく湧いてきませんか?

私はずっとそうでした。

・栄養バランスのいいごはんを毎日作らなきゃ

・公園や支援センターにちゃんと連れて行かなきゃ

・テレビやスマホを見せすぎちゃだめ

・泣いてる理由をちゃんと受け止めてあげなきゃ

・感情的にならず、いつもニコニコしてなきゃ

もうね、無理です。そんなの、ロボットじゃないとできない。

「こうあるべき」っていう理想が重くて、それに届かない自分を責めてしまう日が何度もありました。

でも、ある日ふと思ったんです。

“いいママ”じゃなくて、“私が子どものママ”であることが、もう十分すごいことなんじゃないかって。

完璧じゃないし、失敗もするし、イライラもするけど、

それでも毎日、抱きしめて、ごはんを作って、おむつ替えて、寝かしつけて…

その繰り返しの中に、ちゃんと「愛してる」がある。

それでいい。それがいい。

そう思えるようになってから、少しだけ肩の力が抜けました。

うまくいかない日こそ見える“成長”

うまくいかない日の中にも、ちょっとした“成長のきざし”って、実はたくさんあるんですよね。

たとえば、お着替えを拒否して泣き叫んでた日。

前なら無理やり着せて終わりだったのに、ある日は「自分で!」って言って、めちゃくちゃ時間はかかったけど自分でやろうとしてたんです。

その日は「全然進まない…」ってイライラしてたけど、あとから冷静に考えたら「成長してるじゃん…!」って気づいて。

そういう、“その瞬間には見えなかったこと”って、うまくいかない日の方が多い気がします。

こっちが困ってるときって、子どもが新しいことにチャレンジしてるときだったり、感情をうまくコントロールしようとしているときだったりするんですよね。

その証拠に、夜になって子どもが寝たあとにその日を振り返ると、

「あのとき怒らなきゃよかったな…でもがんばってたんだよな」って思えることがすごく多いです。

“できなかったこと”より“やったこと”に目を向ける

一日が終わって夜になると、「今日もイライラしちゃったな…」とか、「あれもこれもできなかった…」って思うこと、ありませんか?

私は毎晩のように自己嫌悪タイムに入ってました。

でもある日、友達に言われたんです。

「できなかったことばっかり見るのって、自分にめっちゃ失礼だよ」って。

それ聞いて、はっとしました。

たしかに…

・朝ごはん作った

・オムツ替えた

・泣き止ませた

・絵本読んだ

・買い物連れて行った

・お昼寝させた

・ごはん用意して、お風呂入れて、寝かしつけた

これだけやってるのに、「片付けができなかった」とか「お昼ごはん手抜きだった」とか、そんな小さなことで全部チャラにして、自分をダメだって思ってたんですよね。

でもこれ、仕事で言ったらめっちゃハードなミッションを何個もクリアしてるようなもんです。

もっと自分を褒めよう。

育児って、“やること”じゃなくて“やり続けてること”がすごい。

それに気づいてからは、寝る前に「今日の私、よくやった」って声に出すようになりました。

たまに子どもと一緒に寝落ちして言えない日もあるけど、それもまた育児あるあるってことでOKにしてます。

育児は感情のジェットコースター

育児って、喜怒哀楽が詰まったジェットコースターみたいなものですよね。

朝起きて「おはよう〜♡」ってぎゅーしてくれる幸せMAXから始まったかと思えば、

着替え拒否されてイライラ、

朝ごはんこぼされてブチギレ、

でも急に「ママだいすき〜♡」って言われて涙…

みたいな、一日で何回も感情が振り回されます。

これ、ほんとにメンタルが鍛えられるというか、毎日感情のフルマラソン。

でも不思議なもので、「もう無理…」って思っても、

寝顔見たら「かわいいなぁ」「明日はもっと優しくしよう」って思えるんですよね。

あんなに怒ったのに、あんなに疲れてたのに。

そうやって、感情に揺さぶられて、でもまた愛おしさが勝つ。

それが育児のすごいところなんじゃないかなって思います。

“頑張りすぎない”というスキルを育児で身につけた

昔の私は、なんでも完璧にやらなきゃ気が済まないタイプでした。

掃除も料理も、子どものお世話も、家計管理も、SNS投稿も…

とにかく「ちゃんとやらなきゃ」って、常に自分にプレッシャーをかけてたんです。

でも育児って、**「完璧」より「柔軟」**が必要なんですよね。

子どもが熱を出せば予定は崩れるし、思い通りに動いてくれないことの方が多い。

そこで私はようやく気づきました。

**「手を抜くこと=悪いこと」じゃない。むしろ、生きてくために必要なスキルなんだな」**って。

完璧じゃなくてもいい。

今日1日乗り切れたら、それだけでOK。

最近は、冷凍うどんに野菜突っ込んだだけのご飯でも「うちって健康的じゃん!」って思うようになりました(笑)

家が散らかってても、「うちには子どもが元気に遊んでる証拠」と受け入れられるようになった。

手を抜くことは、手を抜かないための余力を残すこと。

育児においてそれって、めちゃくちゃ大事なスキルだと思います。

比べないって決めたら、毎日がちょっと楽になった

育児してると、つい誰かと比べちゃいませんか?

SNSで「◯ヶ月で喋り出しました!」とか「うちの子もうオムツ卒業しました」なんて投稿を見ては、

「うちの子はまだなのに…」って焦ったり、落ち込んだり。

ママ友と話してても、

「こんなにちゃんと栄養考えてるのか…私適当すぎるかも」とか思ったり。

でもある日、子どもが床に寝転んでごろごろしてるのを見て、ふと「この子はこの子のペースで育ってるんだな」って思ったんです。

その瞬間、肩の力がすーっと抜けました。

私の子どもには、私の子どもなりの時間が流れてる。

周りの誰かと同じじゃなくていい。

比べることで焦るより、「その子らしさ」を大切にすることの方が、ずっと意味がある。

私自身も、「自分は自分」って思えるようになったら、育児だけじゃなくて人生そのものがちょっと軽くなった気がします。

“うまくいかない日”がくれたもの

振り返ってみると、「なんでこんな日ばっかり…」って思ってた“うまくいかない日”こそ、私にいろんな気づきをくれたなって感じます。

イライラして自己嫌悪に陥った日。

何もかも投げ出したくなった日。

誰にも会いたくなくて、子どもにすら優しくできなかった日。

そのどれもが、自分の心と向き合うきっかけになってくれました。

育児を通して、私は「人間らしさ」と「弱さ」を思い出した気がします。

完璧な親なんていないし、理想通りになんて毎日過ごせない。

それでも、“今日もなんとか生きて、子どもと一緒に過ごした”という事実が、ちゃんと積み重なっていく。

育児って、結果じゃなくて過程がすべてなんですよね。

感情の振れ幅が、私たちを強くしてくれる

思えば、子どもが生まれる前の私は、そんなに感情の振れ幅がなかった気がします。

泣くほど悔しいことも、跳ね上がるほど嬉しいことも、そこまでなかった。

でも、育児を始めてからは、毎日がジェットコースター。

「こんなに嬉しいことある!?」ってくらい笑顔になる瞬間もあれば、

「もう無理」って涙が止まらない夜もある。

でもその振れ幅があるからこそ、人としての深みや柔らかさが増してる気がするんです。

優しくなれた。

人の痛みに気づけるようになった。

自分にも、他人にも、ちょっとだけ寛容になれた。

“うまくいかない日”があるから、

“うまくいった日”のありがたさに気づける。

泣いた日があるから、

笑えた日が心に残る。

育児って、毎日がその繰り返しなんですよね。

おわりに

育児をしていると、思い通りにならない日が山ほどありますよね。

夜泣きで寝不足の朝、何をやってもグズられて自己嫌悪になる昼、思い通りにいかないことでイライラが爆発しそうな夕方。

そんな“うまくいかない日”は、できれば避けたいし、誰かに変わってもらいたくなるような日でもあります。

だけど私は、そんな日こそが育児の醍醐味なんじゃないかって思っています。

決して“うまくいくこと”だけが、育児の価値じゃない。

「今日も一日なんとかやりきった」「しんどかったけど、子どもが笑ってくれた」

そんな小さな達成感や、やりきった自分へのちょっとしたご褒美のような瞬間が、

いつの間にかかけがえのない思い出に変わっていくんだと思うんです。

理想通りじゃなくていい。

ちゃんとできなくても大丈夫。

うまくいかない日があるからこそ、

子どもの笑顔がまぶしく見えたり、

家族の支えに心がじんわりしたり、

明日こそは、って前を向けたりする。

育児の中にある、たくさんの“うまくいかない日”。

それは、きっと親として、人として、私たちを育ててくれる日でもあるんだと思います。

今日も、そんな一日を生きているあなたへ。

一緒に、ゆっくり進んでいきましょう。

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