ワンオペ育児でも心が折れないためにしていること

育児

はじめに

ワンオペ育児──この言葉を聞いたことがあっても、実際に経験してみなければ、その大変さや孤独感を本当に理解するのは難しいでしょう。朝から晩まで子どもと自分だけで生活を回し、家事・育児・仕事まですべてを一人でこなすのは、体力的にも精神的にも限界を感じやすいものです。私もパートナーの帰宅が遅い日々や、実家のサポートを受けられない時期に長くワンオペ状態を経験し、「心が折れそうだ」と思ったことが何度もありました。

けれども、日々の中で少しずつ工夫を重ねることで、「完璧でなくても大丈夫」「頼ってもいい」と思えるようになり、心のバランスを保ちながらやっていけるようになりました。この記事では、私が体験を通して学んだ「ワンオペ育児でも心が折れないための工夫」を、できる限り具体的にまとめます。

孤独感と心が折れそうになる瞬間

周囲との比較で落ち込む

ワンオペをしていると、夫婦で協力しながら育児をしている家庭や、祖父母の助けを得ている家庭がうらやましく感じる瞬間があります。SNSで楽しそうな育児の投稿を見て「なんで自分だけ…」と落ち込んだ経験は一度や二度ではありません。

寝不足と疲労の連続

夜泣きで何度も起こされ、まとまった睡眠がとれないまま朝を迎える。そんな日が続けば、ちょっとしたことでイライラしたり、涙が出たりしてしまいます。私も子どもが0歳の頃は、夜中に泣き止まない子を抱えながら「誰か代わってほしい」と心の底から思いました。

「自分だけが頑張っている」と感じる

パートナーの仕事や生活リズムを理解していても、ワンオペをしている側からすると「なんで私ばかり?」と感じることがあります。感謝の言葉がなければなおさら孤独感は強くなります。

完璧をやめることで楽になる

ご飯は手作りじゃなくてもいい

以前の私は「子どもの食事は全部手作りしなきゃ」と思い込み、自分を追い込んでいました。でもある日、冷凍食品やレトルトを取り入れたら驚くほど気持ちが軽くなり、子どもも嬉しそうに食べてくれたんです。

家事は“後回し”にしても大丈夫

洗濯物が溜まっていても、部屋が少し散らかっていても死ぬわけじゃない。そう割り切れるようになってから、心が楽になりました。今では「今日は最低限だけ」と決める日もあります。

小さなご褒美で自分を癒す

甘いものやドラマで気分転換

子どもが寝た後の時間にだけ食べるチョコレートや、好きなドラマを一本見る習慣は、私にとって大切なご褒美です。「これがあるから今日も頑張れた」と思える支えになっています。

自分の好きな予定を入れる

週末には必ず好きなカフェに行く、月に一度は新しい服を買う…。小さな楽しみを自分の予定に組み込むことで「日々のご褒美サイクル」ができ、気持ちが折れにくくなります。

体力を守るための習慣

子どもと一緒に昼寝をする

最初は「昼寝なんて時間がもったいない」と思っていました。でも一緒に横になっただけで午後のイライラが減り、体力が持つことを実感しました。

家事を分割してこなす

洗濯・掃除・片付けを「一気にやろう」と思うと大変です。私は朝に洗濯、昼に片付け、夜に掃除と分けることで、負担感を減らしました。

家事を遊びに変える

ワンオペ育児では「子どもを見ていないと家事ができない」という悩みが常につきまといます。私はそれを逆手にとって「家事=遊び」にする工夫をしました。たとえば洗濯物を運ぶのを「レース」にしたり、机拭きを「水遊び」の延長にしたり。子どもが「お手伝い」と思わず楽しんでくれることで、自分の作業も進むようになりました。

外に出る習慣をつくる

一日中家にこもっていると、子どもも自分もストレスがたまりやすくなります。私は「どんなに忙しくても1日1回は外に出る」と決めて、公園や児童館に行くようにしました。外の空気を吸うだけでも気分が変わり、子どもも機嫌が良くなり、結果的に一日のリズムが整いやすくなりました。

外部の力を借りる勇気

宅配サービスの活用

スーパーに買い物に行くだけでも、小さな子どもを連れての移動は大仕事です。私は思い切って食材宅配や日用品の定期便を取り入れました。買い物の時間と労力が減るだけで、精神的な余裕が大きくなります。

一時保育・託児サービス

「少しの間でも子どもを見てもらう」ことは、心のリセットに直結します。最初は罪悪感がありましたが、数時間でも自分のための時間を持てたことで気持ちが軽くなり、子どもにもより穏やかに接することができました。

人に頼むことは甘えじゃない

私は「全部自分でやらなきゃ」と思い込んでいました。でも友人に「30分だけ見てて」とお願いしたとき、「こんなに楽になるんだ」と驚いたんです。それ以来、必要なときには人に助けを求めることをためらわなくなりました。

心が折れそうなときのリセット法

深呼吸とストレッチ

子どもが泣いているときに自分もイライラしてしまうと、余計に悪循環になります。私は「怒りそうになったら深呼吸3回」と決めました。たったこれだけでも気持ちが落ち着き、冷静に対応できるようになります。

「できたこと」を数える

「今日も何もできなかった」と思う日でも、振り返れば必ず小さな成果があります。私は寝る前に「ご飯を作れた」「散歩に行けた」「子どもと笑えた」と3つ書き出すようにしました。それだけで気分が違います。

子どもの寝顔を見る

どんなに大変な一日でも、子どもの寝顔を見ると「明日も頑張ろう」と思えます。疲れやイライラでいっぱいの気持ちをリセットする、一番シンプルで効果的な方法でした。

他の家庭から学んだ知恵

私だけでなく、他のママたちもワンオペに悩みながら工夫をしていました。

  • Aさんは「洗濯は週末まとめて」と割り切り、平日はしないようにしたそうです。
  • Bさんは「寝かしつけ後に夫と電話だけでも話す」ことで孤独感を減らしたそうです。
  • Cさんは「朝ご飯は固定メニュー」にして迷う時間を減らしたそうです。

人によって工夫は違いますが、「楽になる工夫はしていい」という共通点に勇気づけられました。

ワンオペ育児を続けて気づいたこと

最初は「完璧にやらなきゃ」と思っていましたが、今は「完璧じゃなくても子どもは育つ」と実感しています。大切なのは、ママが心身ともに壊れないこと。むしろ「笑顔でいること」が子どもにとって一番の安心になります。

また、「頼ることは悪いことじゃない」と気づけたのも大きな変化です。サポートを受け入れたことで、自分の中の孤独感が薄れ、育児を前向きに考えられるようになりました。

まとめ

ワンオペ育児は本当に過酷です。でも、小さな工夫や意識の切り替えを積み重ねることで、心が折れずに続けることはできます。完璧をやめる、小さなご褒美を持つ、外の力を借りる、自分をリセットする習慣を持つ──これらを実践することで、日常は驚くほど変わります。

「一人で頑張らなきゃ」と思い詰めていた頃より、ずっと肩の力を抜いて子どもと向き合えるようになりました。この文章が、同じように悩んでいる誰かの心を少しでも軽くできれば嬉しいです。


こちらの記事もおすすめ↓↓

一人で頑張らない!地域の子育て支援サービスの活用法

イライラしない育児のために手放した考え方

コメント

タイトルとURLをコピーしました